2020年8月30日の【シューイチ】 中山のイチバン!では
「子育てベスト100」の著者 加藤紀子さんの取材の様子が放送されました。
コロナ過の子育てに悩む親御さんに向けて
『いま本当に役立つ教育メゾットとは?!』について語られていたことをまとめてご紹介します。
今すぐできる子どもに1番大事なメゾット「子育てベスト100」
出典:Amazon
「子育てベスト100」は
情報過多時代の中「子どもにどんなことをしてあげればいい?」と悩む保護者に向けて
「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊にまとめあげられた書籍です。
「子育てベスト100」は最新の『子育て版家庭の医学⁈』
著者の加藤紀子さんは
今、子育てや教育に関する情報があふれすぎていて、親御さんたちはその情報におぼれて、なにが必要な情報なのかわからなくなってしまっていると感じることが多かったんです。だから、子育てに困ったとき”家庭の医学”のようにパッとひらいて調べられるような本が1冊あったら、もしかしたら皆が助かるんじゃないかなと思ったんです。
と、出版のきっかけについて語られていました。
加藤さんがこれまで8年間の取材で得た情報の集大成として、科学的な根拠や客観的な情報だけをもとに、最適な子育てのメゾットが書かれているのです。
リンク
シューイチではその中から特に困りがちなケースをピックアップして、クイズを交えて説明されていたのでご紹介します。
『いま本当に役立つ教育メゾットとは?!』究極メゾット3選!
子育てに悩むパパ・ママ必見!いま知りたい究極メゾット3選!
- 「聞き方」一つで対話力アップ!
- 結果よりも〇〇をほめる!
- あえて「ゲーム」をやらせる時代!
この3つについて紹介します。
「聞き方」一つで対話力アップ!
いま最も大切と言われているコミュニケーション力!
そのコミュニケーション力を身につけるためには、家庭での「親が子どもに話を聞く聞き方」がポイントということでクイズ形式で説明。
Q.学校から帰宅した子どもに「今日の感想」を聞く場合、ベストな質問は?
コミュニケーション力を身につけるため、子どもにかける質問としてベストなものを選べ
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①学校楽しかった?
②給食おいしかった?
③何が1番おもしろかった?
④今日は英語の授業があったんだっけ?
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正解→ ③ 何が1番おもしろかった?
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①②④は、クローズクエスチョン
質問した後のこたえが、「はい」か「いいえ」という短い言葉で終わってしまって会話が続かない。
これに対して③は、オープンクエスチョン
答えが一つではないので、子どもの言葉を引き出してあげられ、会話が続く。
質問するときにちょっと工夫してあげるだけで、
会話量がぐっと増えて会話力が身につくんですね。
これは、「脳を鍛える大人のトレーニング」の川島隆太教授が7年間に7万人の子どもを対象に研究した結果にもでているそうです。
家族に話をよく聞いてもらった子 ⇒ 対話力・学力の向上が見られた
結果よりも〇〇をほめる!
ほめ方次第で効果が変わるのが「ほめ活」!!
ここでもクイズ形式です。
Q.〇〇に入る言葉は?「すぐ」or「後で」のどっち?
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〇〇ほめる |
正解 →「すぐ」 すぐほめる!
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人間には、即時確認の原理があり、時間が経過するほどほめられた時のうれしさが減退してしまうので、そこに意識が向いている間に褒めるのが良いそうです。
そしてもうひとつ、
Q.〇〇に入る言葉は? |
能力より〇〇をほめろ
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正解 → 「努力」 |
能力だけをほめると、その後成績が落ちてしまうことがあるそうなんです!
コロンビア大学で小学5年生400人を対象にして、点数が良かった時のほめ方を「能力」をほめるグループと「努力」をほめるグループに分けて実験した結果から
その後の成績は以下のとおり。
「能力」をほめるグループ⇒成績が下がった
「努力」をほめるグループ⇒成績が上がった
努力をほめられた子どもは、失敗しても次頑張ろうと前向きになれるようになり、逆に能力や成果をほめられた子どもは、失敗すると次のチャレンジをしなくなる傾向がみられるそうですよ。
あえて「ゲーム」をやらせる時代!
子どもに勉強をさせるにはどうしたらいいんでしょう?
ゲームばかりしている子どもに勉強させたい時、ついつい「勉強しなさい!」と怒ってしまいますよね。
これはやっぱり逆効果で、
意見や行動を強制されると反発して、かえってその人の言うことは聞かず自分の意見に固執してしまう心理的リアクタンスという状態になるそう。
実際に、慶応義塾大学総合政策学部の中室牧子教授が
1時間テレビやゲームをやめさせたら、勉強時間がどれだけ増えるのか実験されたそうです。
その結果が、
1時間ゲームを我慢させて増えた勉強時間
男子:1.86分 女子:2.70分
なんと、男女とも増えたのは1~2分程度。
怒ってやめさせてみても意味がないという結果。。。
ではどうしたらいいのでしょう?
ある程度キリのいいところまでやらせるのもひとつですね。
最近、カンボジアで知育アプリを使っての実験が行われました。
算数授業では知育アプリを使って学習した子どもとしない子どもでは、偏差値に5.6~6.7の差が生じたそう。
ゲームをやらない親にとっては”勉強の仇”と感じる憎きゲームですが、アプリなどを使ってゲームを日頃の学習に取り入れると子どもの学習意欲が高まるということです。
学力を上げるには、学習意欲を高めるということは一番大事なこと。
なので、ゲームも学習意欲を高める手段のひとつとしてうまく取り込んで利用していくのもひとつの方法なんですね。
大人の方が頭の切り替えが必要のようです。
おわりに
「子育てベスト100」の著者である加藤紀子さんは
ひとつの方法がダメでも、それは「子どもの個性」ととらえて潔く撤退して次の方法を試す!そういう気持ちで気軽に取り組んでみて欲しい、とおっしゃっていました。
子育てはひとつの方法論だけじゃなく、色々やってみることで我が子にあった方法が見つかるものなのかもしれません。
「古い子育て論」や何の根拠もない噂話に惑わされることなく、
最先端の新常識を取り入れながら実際に色々試してみることが大切ですね。
今すぐにできることばかりだったので、是非参考にしてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。