「愛されなくても別に」武田綾乃さん|書こうと決めていた親子の歪な愛!【王様のブランチBOOK】9月5日

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2020年9月5日の王様のブランチ[BOOK特集]では

 

息詰まる“現代”に風穴を開ける一作と話題の「愛されなくても別に」、著者 武田綾乃さんのインタビューを交えて紹介されました。

 

注目の若手作家武田綾乃の新作について語られていたことをまとめてご紹介します。

 

発売後即重版!「愛されなくても別に」の魅力

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20代の貧困や孤独、そのリアルを描く「愛されなくても別に」は、発売して即重版が決まるほど注目が集まっています。

 

武田さんは大学生の時にデビューし、代表作の[響け! ユーフォニアム」シリーズはアニメ化もされていて累計発行部数160万部を突破しています。

 

今回の新作はこれまでとは違う新しい挑戦になっています。

 

これについて武田さんは、

「10代の頃から、いつかは家族愛の小説を書こうって決めていて、いろんな親子の在り方っていうのが今作のテーマなんです。自分が10代だった頃に、こういう本がもし手元にあって読めてたら、何かしら力になったんだろうなって感じるものを創りたくて」と話されていました。

 

ここに描かれたのは、 親との歪な愛に悩む主人公……誰でもひとつは当てはまる共感でいっぱいの物語です。

 

いろんな親子の在り方・親子の愛、

 

「親と子の理解がすれ違ってる子がたくさん出てくるんです。親からもらった名前とその子のアイデンティティが真逆になるよう登場人物の名前をつけようと思って」

 

と武田さんがいうとおり

 

この物語の主人公の名前は『陽彩(ひいろ)』。

 

太陽のように明るく彩のある子になってほしいと名づけられた19歳の大学生。

 

物語の冒頭から

「私の大学生活を一言で表すなら、クソだ。」と常に後ろ向きなことばかり考えていた。

 

というのも陽彩の大学生活は授業以外は深夜から早朝までほとんどの時間をアルバイトに費やしている。

当然友達と呼べる子は一人もいない。

なぜなら陽彩は大学に行くのを反対する母親と二人暮らし、月に8万円は家にお金を入れ学費も自らのアルバイト代で支払っていた。それだけではない朝までアルバイトで働き さらに母親の食事の用意、洗濯、掃除まで家事をすべてやるのが大学に行く条件だったからだ。

 

そんな陽彩を苦しめる母親の決まり文句が

 

愛していわ、陽彩

 

この言葉を疑いもせず苦しい生活を続けるうちに。。。

 

世界中の人間がみんな不幸になってくれたなら、きっと私は今より少しだけ自分は生きててもいいんだと思えるだろう 。

 

そんな陽彩に著者の武田さんが託したセリフは

 

愛情は全てを帳消しにする魔法じゃない。

 

武田さんは、

自分は必要とされていると思うことが自己肯定感というメッセージが色んなところで流れていて、それはそれでとても素敵なことで大切なことなんですけれど 、でもその時間を持てないことって多いと思っていて 、(実感を)持てないタイミングの時に、いくらあなたは愛されているからとか言われても。えっ?てなるかなっていう気持ちがあって、他人のことじゃなくて、自分が生きていこうと決めて生きることそのものが、自己肯定。なんじゃないかなって思って」

と話されていました。

 

母親の愛に疑問を感じ始めた頃、同級生の『江永 雅』が同じバイト先で働き始める。

 

そんなある時、雅から忠告が!

 

警戒したほうがいいよ。親なんて結局は他人なんだからさ。

 

そして決定的なことがあり

 

家を飛び出した黄色は雅のアパートで一緒に暮らし始める。

 

雅は自分自身の壮絶な生い立ちを語り、こう言い放つ。

 

アタシは、他人に愛されなくとも幸せに生きることを許されたい。

いいじゃん、愛されなくても別に。

 

武田さんはこのセリフにもある『愛されなくても別に』についてこう語っています。

 

「いつの日か他人の愛を受け入れるだけじゃない決断というのも必要なことってあるんじゃないかなって思っていて 、愛されることが目的じゃなくて 愛されなくても自分は強く生きていくぞっていう主人公が書けたらそれがいい 本の形なのかなと思って このタイトルになりましたね』 

ギリギリで生きる女子たちが

自分の人生を切り開いていく物語です。

まとめ

王様のブランチで注目の若手作家武田綾乃の新作について語られていたことをまとめました。

 

お家族とか愛は、それイコール「幸せ』じゃなくて、時には足かせになることもあるんですよね。

自分は自分でいいんだって背中を押してもらえるそんな作品です!

是非、読んでみて下さい。

 

最後まで、読んでいただいてありがとうございました。

 

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