家族葬といえば、有名人の方が亡くなられた際もテレビでよく耳にするという方も多いのではないでしょうか。
まず、家族葬と聞いてイメージは湧くけど、なんなのかわからないという方もいらっしゃると思いますので、定義から。
家族葬とは、一般の参列者を招かず、親族を中心に行う葬儀全般のことを指します。また、親族以外に、故人と縁の深かった友人などが呼ばれることもあります。
密葬という言葉と混同しがちですが、
密葬は親族だけでひっそり行う葬儀形態で、家族葬と似ていますがのちに親族のほか、会社関係などの一般の参列者が訪れる本葬があるのが基本の為、家族葬とは全く違うものになります。
家族葬と聞いたけど香典はどうしたらいい?金額の相場は?
家族葬とは言えど気持ちだけでも…と御香典くらいは送りたくなりますよね。
悩める御香典についてお教えしたいと思います。
御香典を用意するかどうかは、お知らせ状をよく確認してください。
「香典・供花の儀は固く辞退いたします」
などの記載があった場合は、お供してはなりません。
ご遺族の意向で書かれている為、送りたいという自分の気持ちを優先させ御香典を送ってしまったりすると、準備をしていない御香典返しが必要になってしまい、ご遺族の負担が増えてしまう為、控えるのが鉄則です。
お知らせ状に御香典の辞退の旨が知らされていない場合は、葬儀に参列しなくても御香典を用意しましょう。お知らせ状がなく直接連絡を受けた場合、その時に「香典辞退」の意思表示をされていなければ、香典の用意をしておきましょう。
また、御香典を用意する場合の御香典の相場ですが、家族葬だと規模が小さい為、金額も変わるのでは?と思う方もいるかもしれません。しかしながら家族葬だからといって一般葬と同じ形式で葬儀を行う為、金額が変わることはありません。
御香典の相場
故人との関係 | 御香典の相場 | 故人との関係 | 御香典の相場 |
両親 | 5万円〜10万円 | 会社・職場の関係者 | 3000円〜5000円 |
配偶者の両親 | 5万円〜10万円 | 友人 | 5万円〜10万円 |
祖父・祖母 | 1万円〜5万円 | 近所の方 | 5万円〜10万円 |
兄弟・姉妹 | 3万円〜5万円 | ||
孫 | 1万円〜3万円 | ||
親族 | 5000円〜3万円 |
上の表がだいたいの御香典の相場です。
相場の範囲内で有れば金額は特に問題無しとされています。
気をつけなくてはならないのが、死や苦しみなどといった不吉な言葉を連想させてしまう「4」・「9」の数字は避けるが一般的です。
気持ちを伝えたい…家族葬と聞いたけど香典を郵送してもいい?
お世話になった方が亡くなられた時、気持ちとして御香典だけでも渡したいと思われる方も多いと思います。
家族葬で、葬儀には参列しない場合どのように御香典を渡せば良いのか見ていきたいと思います。
結論から言うと御香典は郵送で送っても失礼には当たりません。
(香典を辞退されていない場合です)
しかしマナーを守らず送ってしまうとご遺族の負担になってしまう場合もあるので最低限のマナーは守らなければなりません。その最低限のマナーとはどういったものなのか見ていきたいと思います。
■送り方… 現金書留で送ります
その際、現金を直接封筒に入れるのではなく、不祝儀袋にいれ、お悔やみの言葉を書いた便箋を同封します。
■不祝儀袋…不祝儀袋に現金を入れます
その際は、新札ではなく、折り目のついているお札を用意しましょう。新札を入れたり、シワの入りすぎているお札を入れるのは失礼にあたります。
■お悔やみの言葉…便箋に記して同封します
お悔やみの言葉を記入する際の紙は、葉書などではなく、白の便箋などが無難です。また、便箋を封筒に入れる際は、二重の封筒ではなく、一重のシンプルな物を使用することをおすすめします。色合いも明るい色や、柄のついたものは使用せずグレーや紫色といった暗めの色合いのものにしましょう。
■送り先…送り先は喪主の方のご自宅が基本です
■郵送するタイミング…慌てず葬儀後に到着するように
御香典を送るタイミングですが、早いに越したことはないと思われる方もいると思いますが、葬儀後1週間以内に到着するのが良いとされています。遅くても1ヶ月以内には送りましょう。
まとめ
家族葬の際の御香典について見てきましたが、
大切なことは、ご遺族の意思を尊重しつつ、故人を偲ぶことがなにより重要であると思います。これからも増えてくるであろう家族葬。最低限のマナーをおさえておくことで気持ち良くお見送りもできます。様々な心遣いのできる大人の所作を知っておきましょう。
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